ストレングスファインダー 2020
ストレングスファインダーという、人間の無意識化での行動傾向を分類する手法がある。一応研究的な裏付けもあるらしい。人間をカテゴライズするという行為そのものが傲慢で、内省によって理解するしかないとは思うのだけれども、客観的観点なので考えたい。また、取扱説明書としての役割を果たしてくれないかなと、期待していたりもする…
結果だが 【収集心】【回復志向】【包含】【個別化】【運命思考】の順番でこれらのような行動傾向があるとのことだ。以下詳細。
【収集心】 Input コレクター才能。備蓄の達人。
収集心の才能の持ち主は、もっと知りたいという渇望を持っている。気になる情報はあらゆる種類を集め、 役に立つと思うと捨てずに保管しておく。
- いろいろなことを知りたい。知ること自体が無償に楽しい。知的好奇心。本好き。家が図書館。
- 実用的な物や情報、他の人に有益なリソースとなり得るものを取っておく。
- 相手にとって有益な情報をもっていて、それを提供して喜んでもらうことが嬉しい。
【回復志向】 Restorative 問題解決の天才性。改善の達人。
回復志向の才能の持ち主は、問題に取り組む天才。原因を見つけて、解決するのが得意。アウトプットイ メージに向けて不足している部分を埋めていく。
- ものが故障して動かなくなったり、人が痛みや苦しみを訴えたときに、それを解決してあげたいと思う。
- 目指す結果(健康体、機械がスムーズに動く、制作物の完成形)に向けて、不足点を探し埋めていく。
- 問題を放置することができず、もとの状態に戻したい。弱みを克服したい。
【包含】 Includer 仏様才能。母なる大地的存在。
包含の才能の持ち主は、他の人を受け入れる。取り残されたと感じている人たちに気づくと、彼らをグル ープに入れようと努める。
- 包容力があり寛大。多様性を歓迎。「みんなで」「一緒に」という言葉をよく使う。
- 除外されている人に気がつくと、輪の中に入れようとする。
- 派閥は好きではない。
【個別化】 Individualization カスタマイズ才能。ユニーク発見機。
個別化の才能の持ち主は、各個人の独特な資質に好奇心をそそられる。違いを見つけ活かすことで、さまざまな人が一緒に生産的に働く方法を探し出す才能がある。
- 違いを違いとして尊重し、1人1人をそのまま活かそうとする。
- 人間の多様性の持つ問題点より、多様性による可能性に目を向ける
- 1人1人の強みを活かしたマネジメント、適所適材の人事配置で貢献
【運命思考】 Connectedness つなげる才能。多面的意味付けの達人。
運命思考の才能の持ち主は、万物はつながっていると信じている。偶然に起こることはほとんどなく、ほ ぼすべての出来事に意味があると信じている。
- 他人(人も動物も植物も環境も)に痛みを与えると、結局は自分にかえってくる。
- すべてのことに原因があり結果につながっていく。
- 自分より何か大きなものの一部であると感じられる状態で真価を発揮する。家族、チーム、組織、グロ ーバルコミュニティ、宇宙。私達とあの人達、という考え方は受け入れられない。皆同じ。
所感
収集心や回復思考はまあそうかも程度の感想、包含、個別化、運命思考については、思春期くらいの頃から意識するようになった考えだから、誇らしい気持ちはある。
これらの3つの傾向は人と人の関係性についてのものとカテゴライズされており、コミュニティーの中で個人が発揮するものらしい。
包含したいので、スクールカーストなどのヒエラルキーを否定したかったのかもしれない。 個別化したいので個人の自由を阻害したり、支配しようとする人間だけはどうしても気にいらない。 運命思考なので、大体のことは言い訳できてしまいポジティブに転化する術の味をしめてしまってもいる。 などの自覚がある。
これらの特性について誇らしいと述べたけれども、悪い面もある。
包含は否定されることで凹むし、衝突や対立を避ける場合も多い。個別化は個を優先して全体のニーズを犠牲にすることもあるし、自分の意見に固執したりもする。運命思考は説教じみた、風変わりで、現実離れした抽象をふっかける言い訳の天才でもある。
良い面は無意識化でも発揮されるので、むしろこのアンチパターンを意識化に置いて、対策することが重要に思った。(こう考えるのが回復思考っぽいと言われそうだけど…)